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それからずっと、妹と過ごした。
夜明けがやってきたのか、徐々に外が明るくなって行くのにつれ部屋に明るさが増していく。
妹「…ふふ、お母さん凄かったよ」
兄「ん…?何が」
妹「さっき、信じられないような目してた…。おにいちゃん、凄い怒ってたから」
妹はそう言って、くすくすと笑い始めた。
(そう、か…)
これで、正しかったのかもしれない。
こうやって妹が笑ってくれるのが、兄である僕にとって…とても幸せなことだ。
兄「なぁ…」
妹「んー?」
兄「一緒に、この家から出ないか…?」
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