Part4

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妹「…ねぇ、おにいちゃん」 明かりのない静謐な空間の中、小さく声をかけてくる妹。 妹「どうして…あの時、守ってくれたの?」 (ああ…) 思い出したくも無い。 母が妹の髪を鷲掴みにした時の映像が脳裏を過ぎった―― 兄「おまえが、大切だからだよ」 あたりまえだ。 そう言って肩まで伸びた髪をそっと撫でる 妹「大…切?」 兄「…うん」 すると、妹は嬉しそうに目を細めると 妹「そっか…」 ――ふふ、と嬉しそうに笑いを漏らした。
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