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兄「さ、寝ような」
妹「…うん」
頭を撫でた後、背中に手を回し、ポン、ポン…と子供を寝かしつけるように優しくリズムを刻んだ。
…やがて妹の可愛らしい寝息が聴こえてくると、僕は天井をみつめた。
ふと、妹の日記のことを思い出した。
――森の中でログハウスを建てて、仲良く妹と2人暮らす。
…いつか、そんな日がくるのだろうか。
そんなことを考えながら、目を瞑ると徐々に意識が遠のいて行くのを感じた。
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