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兄「……」
確かに、一瞬そう考えてしまった。
もし妹がこのまま立ち直れないのなら――あるいは、妹が兄を必要とするのならば、そういうのも悪くないのかもしれない。
友人「まさかおまえ、一生妹のことを養っていくつもりか?」
目の前に映る、滑稽なようなものを見る目。
なんなんだ?
なぜ皆、そう否定するのか。
兄「そうだったら…?」
声に怒りのようなもの込めて、吐き出すように言った。
友人「なら、お前が死んだ後どうするんだよ」
兄「……」
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