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友人「だから今の内はそっとしてやってさ…、妹ちゃんが自然回復するのを待てば…」 兄「もう、いい」 友人「あ、おい…何処行くんだよ…」 こいつの声は、もう聞きたくも無い。 鞄を手に取り、席を離れる。 今自分がどんな顔をしているのだろう。 横を通りすがるクラスメイトの、怯むような――気味の悪いものをみるような目は何なのか。 早歩きで、近くの椅子にぶつかるのも気にせず、教室を抜け出した。 教師が呼び止めにくるのも気にしない。 そのまま昇降口に向かい、校門の外を出た。
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