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そのまま、僕たちは手を繋ぎながら、何日も――あるいは何週間も土の上で眠り続けた。
夢をみていた。
森の中でログハウスを建てて、部屋の中でぬくもりを分け合って――
(…………)
そして、ふと起きた時には、空がとても暗く感じられた。
兄「……」
妹の方を向くと、妹は動かなかった。
(そっか……)
――そのまま僕は眠りにつこうとした
ゆっくりと目を閉じようとした時、近くにあるものが建っていることに気付いた。
最後の力を振り絞って顔を持ち上げ見ると――それはログハウスだった。
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