狂気

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暗闇の中鈍く光る物には、見覚えがあった、まだ優しかった双子が笑顔で自慢してくれた… ―ナイフ― 鈍く光るそれをわたしの顔に近づける… …ザシュッッ 突然、鋭い痛みが右目を貫く… 「イヤアァァァァッッ!!」 有りえない、嘘だ、誰か、誰か助けて… 「たすけ…て‥」 右目から雫が落ちる… 瞳を‥抜き取られた右目から… アカイ、赤い雫が… ポタポタ、頬を伝う… 服、床、腕、すべてを赤く染めていく…
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