女中

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『あのー?どうしたんですか?』 偶然此処を通ったのならそのまま素通りすればいい なのに斎藤さんは私の隣に腰かけた 意味が分からない 「なんだ」 『朝稽古とか行かなくていいんですか?』 「もう行ってきた」 え!? もう!? はやっ… この人、朝早いんだ ていうか、朝稽古が終わったなら部屋に帰ればいい なぜ私の隣に座る!? 『斎藤さん?部屋に戻らないんですか?』 「ああ」 ああ…じゃねーよ! さっさと部屋に戻ってくれ! こっちは心を無にしてる最中なんだよ! 「双葉…俺の事は気にするな」 いやいや、無理でしょ!? 隣にいるのに気にするなって… ちょっ… 誰かこの場を助けて! へるぷみー!(師匠教え) 「あれー?蘭ちゃんに斎藤さん?おはようございます」 天から神が下りてきた! お夏様! 『お夏さん!おはようございます!』 「おはよう」 「今2人でお話中?じゃあ私は先に食事作ってくるね!」 違います! お夏さん! 私はこの人から情報を取ってる訳じゃありません! 勘違いしないで下さい! そんな蘭の心の声はお夏には届く事はなかった さっさと廊下を歩いていくお夏の背中を見て軽く毒づいた 助けろやぁ!!!
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