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芹沢はそのままお酒をグイッと飲み干し壁にもたれ掛かった
そしてまた独り言のように呟き始めた
「あいつは…近藤は優しい。優しすぎるんだ。優しいだけじゃこの組は大きくならない。会津藩お預かりの壬生浪士組は京の治安を守る為に戦う。だがな、ただ守ってるだけじゃ意味がない。悪さをする輩は増えるだけだ。ワシらは田舎侍と馬鹿にされておるからな。だから少しでも京の治安が守られるように、組を大きくするためにワシは悪役にでも何にでもなる」
芹沢は息を吐き目線を上に上げた
蘭はそんな芹沢を見ながら思った
この人は…芹沢さんはこの組を1番理解している
たとえ悪役になろうともこの組を守ろうとしている…
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