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『それが…それが芹沢さんの《誠》…なんですか?』
震える声でそっと聞いた
「ああ、それがワシの《誠》だ。だからワシはこの命が尽きるまで組の悪役になる。ワシが死んだ後は近藤がこの組を大きくしてくれるだろう」
ワシも大きくなったこの組を見たいがな、と後から寂しく笑っていた
『芹沢さん…芹沢さんは死ぬ事が怖くないんですか?』
「怖くない…といったら嘘になる。あいつらを新見達を置いていく事が1番怖い」
仲間思いで不器用な芹沢さん
誰よりも組の事を思っている
『じゃあ生きればいいじゃないですか。地面に這いつくばって生にしがみついたらいいじゃないですか!』
なんでこんな言葉が出たのか自分でも分からなかった
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