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ていうかいい加減腰にあるその手を退けてほしいんだけど!
ぶつかった時に咄嗟に手を引いて助けてくれたのはよかった
だけど腰と助ける時に引いた手をそろそろ離してほしい
『あの?原田さん?手を離してもらえますか?』
「ん?ああ」
手が離れた…と思いきやグイッと手を引かれて耳元で囁かれた
「お礼はねぇの?」
み、耳元で言うなー!!
本当に耳はだめ!
1番弱いから!
蘭は顔を真っ赤にしてペタンッと座り込んだ
「ちょっ!?どうした!?」
俯いたままの蘭と視線を合わせようと原田も座り込んだ
「あれ?蘭、顔真っ赤…」
この事は稔にぃ達しか知らなかったのに!
蘭はキッと上目遣いで原田を睨んだ
蘭は怒ってるつもりでもそれは原田にとって逆効果
赤くなった頬に潤んだ瞳
そして上目遣い
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