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「部長。いい事って
何ですか?」
「何か、杉浦くんと
今日が初対面って感じが
しなくて…。
若いのに、ちょっと大人で落ち着いてるし。
何より安心できるって
言うか…。
何言ってるんだろう…私。ごめんね?
飲も?」
「はあ~…。」
正直僕は、どうしていいかわからない。
「杉浦くん?」
「はい。」
僕達は、しばらく見つめ合った。
すると部長は、
「バカね!」と
照れ笑いし、
グラスの下のコースターの裏に、
徐に何か書き出した。
そして、そっと僕に
差し出す。
そこには、
こう記してあった。
『あなたが本気なら、
私も本気になっていい?
理屈は要らない。
YESかNOか?』
僕もコースターに記して、返す。
『僕で後悔しませんか?
僕は、YESです。』
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