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僕は、自己紹介した。
「今日からお世話になる、杉浦洋介です。
宜しくお願いします。」
すると、
「私、森岡美香。
一応、第8営業部部長。
って言っても、まだ新設の部署だから、スタッフは私とあなたの二人だけだけど~
宜しくね。
あっ。そこ、あなたの机だから使って。」と、
クールで単調な口調で挨拶を受け、机に就いた。
部長は、またパソコンを打つ。
僕は、何をしていいか、解らず、借りてきた猫のように、ただ座っているまま
だった。
「あ~っ。打ち終わった~」と部長が息をついた。
「杉浦くん?
私、いくつに見える?」と僕に、問い掛ける。
僕は、見た目35くらいと感じたが、
ちょっと気を遣い、
「30位ですか?」と答えた。
「やっぱりか…。
新人くんが来るからって、若作りしてもダメか~
私、33よ。」と部長は、
うなだれる。
僕は、咄嗟に
「でも部長、カッコイイいいっすよ。
綺麗だし、背も高いし、
こんな事言ったら、アレですけど、僕タイプっす!」とフォローした。
部長は、
「あら?嬉しい。
ありがとう。」と交わす。
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