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『ごめんね。本当にごめんなさい。ﾏﾏを許してね…』
私を抱き締めながら
泣き崩れるお母さん…
どうしたの？
なんでそんなに泣いてるの？
いつも笑顔で
優しいﾏﾏが泣いてる
『本当に…ごめんなさい。ごめんなさい…』
『…ﾏﾏ…？』
ゆっくりと抱き締めていた力を緩め……
お母さんは
お家の玄関から
出て行った
私は裸足で追いかけた
『ﾏﾏ！！ﾏﾏ！！どこへ行くの？私も連れてって！置いていかないでー！』
泣きながら
車に乗り込むお母さん
『ﾏﾏーっ！！行かないで！！お願いだから！！私いい子になるから！！ﾏﾏーっ！！いやだー！！置いて行かないで…』
どんどん車が小さくなる
うわぁーーん！！！
なんで？
どうして？
お母さんは
行っちゃったの？
私を置いて…
泣き崩れた私を
優しく抱き締めながら
『ごめんな…本当にごめん。…ごめん……』
お父さんが
泣きながら呟いた。
私は
あの日の別れを
けして
忘れはしない。
忘れは……しない。
END．
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