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~たんぽぽ~
『ね~ね~ママ。見て見て❗可愛いたんぽぽが咲いてるよ』
道端に咲いてるたんぽぽを摘もうとした幼い娘に私は言った
『駄目よ。摘んだら…』
『え~どうして?花瓶に入れてうちのテーブルに飾りたい』
……………………………
『お母さん❗見て❗プレゼント』
学校の帰り道、道端に咲いているたんぽぽを数本摘んで母にプレゼントしようと大急ぎで帰った私
お母さん、喜んでくれるかな……
『まぁ 可愛いたんぽぽ。どうもありがとぅ。』
やった❗お母さん喜んでくれた❗笑ってるお母さん大好き。
『でもね……たんぽぽは摘んでしまうと元気がなくなって枯れてしまうの』
『お水にさしたら大丈夫じゃないの?』
『ううん。お水だけじゃ生きられないのよ。たんぽぽはお水と土と太陽の光が必要なの』
『え…じゃあ…このたんぽぽ枯れちゃうの…』
『そんな顔しなくても大丈夫(笑)ママと一緒に元の所に植えに行ってあげようね』
『うん❗』
遠い日の記憶が蘇る
『たんぽぽはここでしか生きられないからこのままそっとしとこうね。こうしてママと2人でまた見に来ようね』
娘にそう話すと
『わかった❗』
素直な返事が返ってきた
お母さん。
見ていますか。
お母さんに
教えてもらったコトを
母親になった私が
娘に伝えています。
大好きだった
お母さん。
これからも
優しく見守って
いて下さいね…
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