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―楓サイド~~~~
気になったこと?
…早く済ましてくれないかな?
気分も悪くなって来たし。
雨竜探す前に寮に帰って一度薬飲んでから探そうかな。
「会長が楓さんに質問って珍しいね
頭可笑しくなった?
病院行く?」
本当に心配そうに帝の顔を見る有紀
病院で思い出したや、
来週病院に行って薬貰いに行かなきゃね
「病院行かなくても無事だ。
それより、楓…」
「だから何?早くしてくれない?」
「なら聞く。
前から…否、ずっと前から気になっていたんだが
会計は何故あんな性格になった?
お前なら理由知ってるだろ?」
あんな性格?
…あぁ、チャラくなったって事?
そんなの決まってるよ
「僕が橋田の跡取りになるためだよ
生まれつき身体が弱いから何時倒れても死んでも可笑しくないからね。
だから、両親は雨竜に後を継がせようとする…それは、知ってるよね?」
「あぁ…」
「僕はどうしても橋田家を継ぎたかったんだ
あ、理由はとくに無いよ?
ただ雨竜を出来るだけ目立たせたく無かっただけだしね
それで僕は思ったんだ。
雨竜が橋田家に相応しく無くなれば跡取りにはならないってね
だから僕が頼んであの性格になってもらったんだよ
それから、両親は雨竜に呆れて僕に跡取りになるように言ってきたんだ」
「うわー、すっごいブラコンだねえ♪」
「何時かは監禁とかするんじゃねーのか?」
ブラコン…監禁…ね
「僕はブラコンじゃないよ
一人の人として雨竜を愛してるんだよ」
「禁断の恋だねえー☆
でも、僕も負けないから」
有紀もかぁー…
ライバルが増えてくるね
それより、本当にヤバイなぁ
気分悪い
「あ、そうだ。
もし、雨竜に何か合ったら
本当に雨竜を監禁しちゃうかもしれないから…
ついでに、それがキミ等の所為なら一生僕はキミ等を許さないからね」
辛さを隠しながらスラスラと喋る
さて、寮に帰って薬飲んで
雨竜を…探しに…
「ケホッゲホッ!!」
「「楓(さん)!?」」
慌てて近づいてくる2人
「大丈夫か?薬は?」
「ゲホッ…りょ、うだよ…ケホッ」
近くにあったソファーにドカッと座り込む
ハァー…
何でこんな時にこんな事になるかなあー?
あー…目眩もしてきた…
しんどい
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