始まりは血溜まりから

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さて、走馬灯の如く過去を振り返っている間にあらかた片は付いたらしい 文字通りの血の池地獄には死体とか腕とか足とかetc. 残った連中は降伏したらしい 密かに「1人だけ見つからずやり過ごした俺勝ち組」とか思ったのは特秘 だがそんなことよりも遥かに驚嘆に値するのは襲撃者だった 女、たった1人の女 そんな馬鹿な と何度も辺りを確認した だが死体はみんな顔見知り つまりは被襲撃者 「参ったな………」 心底でそう思う こいつらだって素人じゃない 確かに中には素人同然の奴しか狙わない姑息な野郎もいるが それでも殺しには慣れてるし ましてや自分を殺そうとする者ならば何の躊躇いもなくやるだろう だが目の前の状況はどうだ 30人近くいた連中の内、20数人が物言わぬ姿に早変わり どんなマジックかと思わざるを得ない
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