始まりは血溜まりから

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だが眼前の光景は現実 とは言え手練れのこいつらがこんなにも簡単にやられるとはいまだに信じられない 一体あの女は何者だ この位置からでは顔は伺えない (まぁこちらから顔が伺える位置だったなら向こうからも伺える訳だから隠れていられない) 分かるのは160センチ前後の身長に細身の体と赤髪くらい だがなんとなく知っている気がする それはすぐに確信へと変わった 生き残った連中のうちの1人の言葉で 「お……おまえ、鬼の娘(コ)のグハァッ!?」 飛んだ 何がかは敢えて言わないが 飛んでいった 何故だろう かつて上の手違いで回収予定地点に友軍が居らず 自力でエネミーラインを突破した時を思い出した 全身の毛穴から汗が止まらない 「その呼び名は嫌いなんだよ、もう一編言ったら殺すぞクズ」 そういうセリフは脅迫内容を実行する前に言わなきゃ駄目だと思います
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