第1章

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その道を通る人ほとんどが男を横目で見て、通り過ぎていく。 よくありがちな黒のメッシュを入れた金髪頭に、 いかにも運動部でした、 って体型のくせになで肩のシルエット。 十字のシルバーピアスを左耳に1つ付けた彼は、 雨の中、 あぐらをかいて小さく佇んでいた。 その姿があまりにも寂しそうだったからかは分からない。
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