第1章

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いつの間にか傘は私の手からなくなっていて そして気がつくとその手は、 彼のその濡れた髪に触れていたのだ。 雨はいつの間にか弱まっていた。 彼は少し経つとゆっくり顔を上げ、 私の目をじっと見つめた。 揺らぐことなく、 ただ真っ直ぐに。
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