異質

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「都!」 昼休み 早足で職員室に向かおうとしていた私に、歩が声をかける。 色素の淡い栗色の髪を靡かせながら、相も変わらず可愛らしい出で立ちで私に近寄る歩。 「歩、何?」 私は足を止め、振り向く。 「陽人君の事!知ってる?」 最速、いきなり耳を塞ぎたい。 ―――まぁ聞きたくない名前を久しぶりに聞いてしまった気がする。
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