プロローグ

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この話はあいつの一言から始まった。 「ねぇ、肝試し行こうよ!」 亜理沙は笑顔で言う。 「肝試しぃ?嫌だよ、怖いし。」 俺は肝試しとかそういうのは嫌いだ。怖いし。 「君に拒否権はないのだよ。誰誘うー?」 「ちょっと待て亜理沙。拒否権寄越せ!」 「ないよ、拒否権。」 「どうしても?」 「うん。」 逆らえない…情けないな俺。 ちなみに、夏休み前日の終業式の日の会話だ。
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