16人が本棚に入れています
本棚に追加
『この世界は見た目は寂しいかもしれない。けど強いの。この世界はまだ生きている。この荒野で懸命に咲く花。自分は枯れたのに、花のために養分をかき集める荒野』
そこでお母さんは一度話を区切った。一呼吸置き、僕を強く抱きしめた。
『あなたなら分かるわよね。自然は世界は相関して成り立ち、一つの強い塊なの。あなたもそんな強い自然の一部よ。ここはそれを分かってもらうための空間よ』
お母さんの一言一句が、全身から染み込んでくるのがわかる。
最初のコメントを投稿しよう!