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お母さんの手は、徐々に背中から肩に回る。
『あなたは強く生まれてくるのよ。じゃあ、また迎えにくるわ。バイバイ』
その時の光粒は確かに、笑っているお母さんを映し出していた。そして光粒は散っていった。
「待ってるよ、お母さん」
お母さんが消えて悲しいとは思ったが、泣きはしない。約束したから。
その後、僕は荒野に咲く花の横に沿うようにして、眠りについた。
お母さんに名前を呼ばれるのを待ちながら……
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