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「見つけたぞォ!千葉コラァ!」
声が聞こえると同時に、千葉は数メートル前にフラフラと歩き倒れこんだ。
その声がするほうをみると、鉄パイプを持った男が千葉をすごい形相で睨みつけていた。
「なんだぁ?またお前か。俺にゃそんなもん効かないんだっつってんの」
めんどくさそうに頭を掻きながら千葉はため息をつく。
「だから不意打ちしたんだろうが!」
「はぁ~。バカかお前は。あんなでけぇ声で叫ばれたら身構えちまうだろ?不意打ちしたけりゃでかい声はだすな。よかったなひとつ賢くなれて。」
千葉はその男に背を向け、片手でわかれの合図を出し再び歩き出した。
男は悔しかったのだろうか
その場で歯を食いしばりプルプルと震えていた。
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