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全員が講堂に着き、用意された椅子へと座る。生徒のざわつきを先生達が抑えると、校長が現れた。
「3年間、皆よく頑張った。9組、1クラス100名。900人の生徒達よ。クラス毎に1日ずつ卒業試験を行ってきた。この中で卒業できるスイーツを作れたのは、900人中47人だけだ。」
どきん、と大きく胸が鳴る。あたりもざわつき、皆動揺を隠せない。900人中47人。そんな少ない合格者の中に、自分は入っているのだろうか。各々、まだ発表もされていないのに泣き出す者や、緊張のあまり胃痛を訴える者もいた。
「成績順に合格者の名前を呼ぶ。呼ばれた者はこちらに来て証書を受け取り、席に戻り起立している事。では発表する。…シュークリーム組、サイモン!」
成績がいつもトップだったサイモンが呼ばれた。拍手が起こり、彼は当然の結果と言わんばかりに堂々と証書を受け取った。
「ブルーベリータルト組、紫織!」
紫織ちゃんは隣のクラスで、いつもクラスでは最下位だった。どれだけ頑張ったのだろう、泣きながら証書を受け取りに行き、友人からはより大きな拍手が贈られた。
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