ある日

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突然だが初めまして、オレの名前は古守隆(コモリタカシ)、至って普通の高校2年生だ。 成績も運動も、そして顔すら普通らしい。あまりに普通過ぎて悪友から「お前ってギャルゲの主人公みたいだよな」とからかわれたくらいだ。 因みにソイツにはもれなくオレの右拳をプレゼントしてやったがな。 まぁ至って普通なオレにも唯一、普通じゃ無いことがある。 それは…… 「ちょっと、アタシの話聞いてんの? ボーッとしてドブに落ちても知らないわよ?」 この口うるさい幼なじみ、伊波千鶴(イハヤチヅル)が居ることくらいだな。 オレが言うのもなんだが千鶴は成績優秀、スポーツ万能で容姿端麗、オマケに誰にでも分け隔てなく接するという正に完璧超人と言っても過言では無い奴なんだが… 「だいたいアンタはやる気が無さすぎるのよ。もっと頑張れば絶対いい結果が出せるのになんでやらないの?」 …何故かオレに説教ばかりしてくるんだよ…。
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