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ソレから…。
次に、
耳に、
意識を、
集中させてみる…。
ソコでは。
耳を切り裂くような、
爆音。
暴音。
叫び声。
悲鳴。
断末魔の声。
ソして…
世の中の
人達の
全て。
を。
恨み、呪い、嫉ましく思っているような…。
ソんな音が
聞こえてくる
訳では
なくて。
低く、小さい。チィーーーっていう。電気の音や
ジィーーーっていう。
無機質ではありますけれど、暖かさを運んで来ている。コタツの音や、
春なので、開け放している窓の外からは…。
遠く、遠くから。
幾重にも。折り重なった。
ソれぞれの目的地(ソレは、一人一人が、違った目的地に向かっている事だけは、確かではあります。
例えば。ある人は、一分一秒を争って、緊急の患者を運んでいる救急車であったり、
また、ある人は、日頃のつまらない日常生活を脱出するために、山道を攻めて。一瞬、一瞬を。感じながら。走っているのかも、知れない。
また、ある人は、こんな深夜に。愛する家族の元に帰って。明日の朝早く起きて、再び。戦場のような職場に戻るための鋭気を、取り戻すために、車を走らせているのかも、知れません。)
アスファルトを走る。
車の音が…。
聞こえて来ています。
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