開放的な何か。

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神曰く、しばらく自由に練習してもいいとの事だったので、イメージを固める事に集中して練習してみた。 最初はやはりぎこちなさが拭えず、イメージをカタチにするのにも少々時間がかかってしまったが、徐々に慣れてきて、30分もする頃には瞬時の武器や肉体強化の施行。 また、無意識でもある程度肉体を強化し続ける……なんというかイメージをカタチに変えて、それを固定する方法を編み出した。 流石俺だ。 漫画とかアニメとかからパクってみた武器は威力的にイマイチだったのは残念だったが。 なんでも、イメージを固める行為そのものに慣れてないから、十二分に効果を発揮出来ないとかなんとかだそうだ。 「まあ、そこそこには使いこなしとるがの。 元々お前の力だったようなもんじゃし不思議でもないが。」 と、練習中暇だったのかずっと空をふよふよと飛び回っていた神が、白い翼をはためかせて俺の正面へと降り立った。 そしてウネウネうごめく影を一瞥すると、 「………ちなみにその力には一応名前がついとっての。 かつての勇者が同じ効果の魔法を使っており、その魔法名を、  ナイトメア 《黒悪夢》と言ったそうじゃ。使うか?」 「採用。」 厨二臭さが非常にストライクです。
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