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眼前で座る少女をしげしげジロジロねっとりと視かn……観察する。
ピンクでフワフワな髪は肩程までしかなく、顔は人形と見紛う程に整っている。
ネコミミだと言っても別に顔まで猫っぽい訳では無く、どちらかというと耳や、ちらちら視界に入る尻尾なんかはおまけっぽく付いてるだけのようだ。
そして身長は150前後。ロリとは言わずとも、中々ちんまい。
ヒロインきたコレ。
「大丈夫か?怪我は?」
「え、あ……ないです。………あ、あの。助けて頂いてありがとうございました。
貴方は、一体……?」
不思議そうな顔でこちらを見つめる少女。
ヤダこの娘超可愛い。
だがいくら美少女といっても流石に正体明かすのは無理だ。
驚かれる以前にイタい奴として蔑みの目線で見られるに決まっている。
「悪いが俺はMじゃない。」
「………?」
「悪い、間違えた。
俺は……ただの傭兵だよ。」
さっきそう言ったし、そういう事にしておこう。
傭兵なんだ俺は、ウィリアム=オルウェルさんなんだ今の俺は。
「傭兵……さん……。」
俺の答えを聞いてしばらく考えている様子の少女だったが、何か決めたのか、勢い良く顔を上げると、俺へと向き直った。
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