遭遇的な何か。

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話によるとさっき倒したブタ野郎(オークとかいう種族らしい。雑魚キャラ乙)は奴隷商人の一味で、平和だった獣人族の村を襲い、女性や子供、若い男性なんかを拉致ったあげく、少女の両親をふくむ年配者は皆殺しにされたらしい。 そして、そこから逃げ出した少女を助けた俺に、捕まっている他の獣人達も助けて欲しい、との事。 なんだこのシリアスは……! 異世界にきて1時間も経たない内に、ものっそいヘビーな事件に遭遇しちまった。 なんだこれは。神の陰謀か。 「お願いします………皆を…皆を助けて下さい……!!!」 涙をボロボロと流す少女を見て、俺の心はほぼ決まった。 だが、不安はある。 さっきはノリでなんとかなったが、正面からのガチの戦いになるとビビらずに戦えるかどうか…… 正直、刃物を持ってるだけで俺はおしっこちびる。 とは言っても、だ。 自分のチートさは凄く実感したし、ちょっとぐらい漏らしても余裕で勝てるだろうし。 何より、目の前で美少女が泣いている。 男が格好付ける理由に、それ以上のもんは無いだろう? 「顔を上げて涙を拭きな? ――――まかせろ。大丈夫だ。 そんなマジキチチンカス野郎共は、俺がこの手で捻り潰す。」 うは。俺カッケェ。
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