遭遇的な何か。

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     † 「あれか?」 「……はい。」 リラを泣きやませてから、背中に乗せ、道案内してもらいつつ直ぐさま現場へと駆け付けた。 木陰から覗き見たものは、ドでかい馬車とその後ろにくっついた移動式の牢。 そのセットが合計で5。 奴隷集団も全員で2、30人はいるだろう。 思ってたより大規模でした、まる。 「……あの……本当に一人で行くのですか…? 何かの役に立つかもですし、やはり私も………」 「いやいや。一人の方が楽なんだよ実際さ。 いいからリラは休んでな。 お前だって巻き込まれたくないだろ?」 防ぎきれなかった敵の攻撃に。 「そう、ですか。」 はっきり拒絶されたリラは、悔しさや悲しさが入りまじった悲痛な表情で足元を見つめていたが、数秒経った後、何処か吹っ切れた表情で顔を上げ。 「………お願いします。」 とだけ言って俺の目を見た。 「……まかせろ。」 フッと笑ってニヒルにキメる。 だが内心は焦りまくり。 どうしようかなぁ……
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