My friends

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ある日、 悪魔であり人間であるオレを 唯一、普通に接してくれてる ナホと一緒に登校した 寝坊してしまい 遅刻しそうになって その日、 『1日中を引きずり回しても文句なし』 ちょっとした罰が 与えられた オレが 本気で走ってしまえば 遅刻せず済むのだが ナホを置いていく 訳にもいかないし 背負ってでも 行こうとしても 『周りの目がある』 と止められた まぁ足の速さは 化物そのもの 誰かに見られれば また、オレから離れていく 孤独なのは慣れている だけど 寂しいとは思う だから 離れていかれるのは 出来るだけ 少なくしたかった そして 結局遅刻した いつもは静かな教室が 凄い賑わいを見せていた 一度、教室の扉を 開くのをためらった 今入ったら オレのせいで皆が黙ってしまい せっかくの 楽しそうな喜ぶ声を 踏み潰してしまう様な気がした だけど 入らない訳にもいかない 静かに後ろの扉を開くと 思った通り 教室は黙り込んでしまった だけど 教室に違和感を感じた 黒板には 誰かの名前の様なものが 書いてあり オレの机の隣に 知らない人が居た
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