My friends

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「誰?」 と 後ろから ナホが尋ねてきた 勿論 オレは知らない てか、オレが知りたかった つっ立ったオレとナホに 担任の先生が 席に着くように促した その途端 数人の生徒が ビクッと反応した たぶん オレの席の隣にいる 知らない人 その知らない人が オレを見てどう感じるか? それが気になるみたいだ 気にするまでも 初対面の人が オレを見て 怖がらなかった事は無い オレはそう思っていた だが その知らない人は... 恐らく転校生であろう人は 「オレはタツヤ、よろしく」 笑顔でオレに 自己紹介を始めた これが初めての タツヤとの出会い 休み時間には 教室で驚いた生徒が オレを見ての感想を 小さな声でタツヤに 聞いていた 全て聞こえてくる 悪魔は耳も良いみたいだ 質問攻めに合い タツヤは答える暇を 貰えずに 苦笑いをしていた オレはいつも 休み時間には教室を出て あかない屋上の扉を 背もたれにして 時間が過ぎるのを 待っていた 休み時間が終わる チャイムがなると同時に 魔力の流れを感じた
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