My friends

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驚いた事に タツヤという転校生は カバンを持って 教室を出ようとしていた 「何故だ?授業が楽しくないからか?」 あぁ、この教師は本当に バカだ、と思った 「死にそうだからです!」 タツヤ君は ヌマのマネをして 教室を出て行った タツヤ君の席の 周りの人達がなにか 話していた わずかに聞こえて来るのは 『追い掛けたんじゃないか?』 『ケンカを引き止めに行ったんじゃないか?』 と聞こえた ヤバい 止めなきゃ! 「先生!早退します!」 「何故だぁ...」 元気が無くなった 体育教師 「死にそうだからです!」 そう言って 自分のカバンとヌマのカバンを 抱えて タツヤ君を追い掛けた まだ背中が見えている まだ間に合う 止めるにはまだ間に合う そう思った時 空に何かが飛んでいた デカくて 不思議なオーラの様なものが ビリビリと頭の上から 何か圧力を掛けられてる 様に感じた それは初めてではなく 何度か感じた事がある どうやら タツヤ君も それを感じとったらしい 私と同じ様に 空を見上げていた
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