My friends

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この人なら タツヤ君なら マコトの正体を知っても 普通に接してくれる 避けないで 毛嫌したりしないで マコトから離れていかない 友達になってくれる そんな気がした 「分かった...」 「えっ?」 「案内するから、着いて来て」 「案内...って!?岸沼君が今どこにいるか分かるの?」 コクりとうなずいて タツヤ君の目の前に 人差し指を立てて 伝えるべき事を 全て話した 何があっても 連れて行った場所から 一歩も動かない事 何があっても マコトに声を掛けない事 何があっても その場で見た事を 誰かに話さない事 「わっ、分かった!」 「私を絶望させないでね」 「私の為にも、ヌマの為にも」 「タツヤ君、キミの為にも」 「..........」 それからは黙ったまま 私の後を走って 着いて来ていた そして マコトの場所へと 辿り着いた その場所は 廃墟となった教会 そのすぐ上には 壊れかけて危険な為に 通行止めになっている 隣に街と繋がる大橋 あたりは薄暗く 不気味な雰囲気から 誰も近よらなくなった 悪魔を誘き寄せ 戦うにはぴったりな場所
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