My friends

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ドーン っと 大きめの窪みが 出来ていた 「見て」 タツヤ君は立ち上がり 暗がりになっている 橋の下を見て 絶句していた 「アレが何か分かる?」 ただの圧力でもなく 見えない何かではなく 化物と呼ばれるような 生き物がいた まるで獣 ライオンの顔に 羊の角 洋製の甲冑 左肩から指先まで 何か分からない 化物を想像させる腕 昔、学校の図書室で 読んで見た気がする 確かあれは "キメラ" そんな名前だった気がする その時見た図は 甲冑ではなく ライオンや羊、蛇、ワニの 色々なパーツが くっついていて それが一つの生き物で "キメラ"と総称されていた 「初めて見るタイプの悪魔ね...」 「ヌマのおじさん言ってたアレは中級魔族...かも」 「まっ、待ってくれ!?」 「アレは...悪魔なのか?」 当然の問いかけ コクりとうなずく あとはこの戦いを見て 判断をしてもらいたい マコトの友達となるか 他の人達と同じ様に 近よらず、遠くから嫌な目で 見つめるかを 橋の下では 部分悪魔化を何度も 繰り返すマコトと 使い魔との 激しい戦いが続いていた
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