5人が本棚に入れています
本棚に追加
/98ページ
中学３年になり
高校受験を
無事合格で終わり
一週間後の卒業式を
控えていたオレ達...
何故だか
二人...
ナホとタツヤは
オレと同じ高校を受けた
そして
同じ高校に通える事になった
本当なら
二人はもっと上の
高校を望めた
だが
地元の並の並と言える
進学にも就職にも
優位でもない高校
そんな高校を受けて
受かっている
滑り止め...
そんなものじゃない
その高校を
一本で受けている
もしかして
オレの為に
ワザワザ、オレに合わせているのかと思い
何度か聞いてみたが
返ってくる答えはいつも、
曖昧であやふやにされてしまう
最近では
諦めて聞く事はせず
素直に
嬉しいと思っている
おそらく
高校でも中学と
同じ事になると思った
正直、一人は寂しい
ホントに二人が居てくれて
良かった...
二人への感謝の言葉を
作文用紙に書いたら
二枚や三枚、
そんなんじゃ足りない
十枚あっても足りない
それだけ
二人には感謝している
オレはこの時から
二人にどれだけ恩返しをすれば
プラスマイナス０になるか
考えていた
最初のコメントを投稿しよう！