5人が本棚に入れています
本棚に追加
/98ページ
一週間前になると
授業は勉強ではなく
集合写真を撮ったり
卒業遠足や
思い出作りの日々だった
すべて
学校側が準備してくれる
だけど
オレはそれを
手伝ったりした
そのおかげで先生達に
良い印象を残せた
最後まで
クラスメートに
不良と思われているのは
心残りだ...
―卒業式三日前―
ここにきて
友達が出来た...
クラスの委員長
片瀬さん
学校は昼までで終わりなのだが
その日は
夕方まで残って
アルバム作りの作業をしていた
片瀬さん
帰りのHRが終わると
皆一斉に教室を飛びだし
帰っていった
廊下から
ナホとタツヤが
オレを「一緒に帰ろう」
と声を掛けてきたから
カバンを持って
教室を出ようとした
その時
反対側の扉が開き
誰かが入ってきた
少し大きめの紙を
持った片瀬さん
そして
自分の席に着いて
何かの作業を始めた
「マコト、どうした?」
「ん?何でもない、行こう!」
教室を出て
反対側にある扉の方向に歩いた
だけど
さっき、片瀬さんが
入って来た反対側の扉の前で
足が止まった
最初のコメントを投稿しよう!