◎◇★※∮$@♪(仮)

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「アナタも居た...」 どうやら彼女も オレが手伝いをしている事に 気付いていたらしい 「私はお礼される様な事はしていない...」 「むしろ、私はアナタに謝らないといけない...」 現在進行形で お礼される事をしている 彼女の机には クラス写真や皆から集めたアンケートがあった おそらく アルバム作りだろうか? 卒業アルバム 中学での思い出を 閉じた本を作っているのだろう それを一人で作業している お礼をされない方がおかしい それに オレは謝られる 様な事はしていない されてもいない...ハズ 「私、委員長失格だね...」 「クラスから孤立したままのアナタに何も手助け出来なかった!」 「なのに、私自身がアナタを怖がって近寄れなかった...」 「最低よね...」 あぁ... 彼女は真面目な子 なんだな、と思った 普通なら 孤立した人間には 関わろうなんてしない オレの様な不良と思わせる 容姿をしてる孤立者は 特に関わりたくないハズだ それを 彼女は一人の人間として オレを孤立から解放しようとした 例えそれが 行動に表せなくても 考えてくれたのなら それは嬉しい事だ
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