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「いや、委員長は片瀬さんだけだよ」
「えっ?」
泣きそうな
潤んだ瞳が見つている
「片瀬さんほど、委員長にふさわしい人は居ないよ」
「少なくとも、このクラスなら、迷わず片瀬さんの名前を挙げるね!」
「そんな事はない...」
「アナタといつも一緒にいる、ナホさんやタツヤ君の方が向いてるよ」
「あの二人?ぷっ!?それは無い!」
いきなり笑いだした
オレに驚いて
目を丸くしていた
「だって、ナホは人をまとめると言うより、従わせると言った方が近い」
「タツヤに至っては周りに人は集まるけど、委員長としての能力0だ!」
「........ふふ」
「...なんだよ?」
黙ってしまったと思ったら
オレ同様にいきなり笑いだした
「ごめんね...でも、本当に仲良いんだね?」
「...まぁな、唯一の理解者だからな...」
「もしかして、たまに三人で教室を飛び出してたのが関係してるの...かな?」
「まぁな...」
「私は理解者になれない?」
「.........」
言わない方が良い気がした
「...そっか...大丈夫...無理に言わなくていいよ」
気をつかわせてしまった
せめて今オレに出来る事は
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