◎◇★※∮$@♪(仮)

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「あ、私ここだから...」 立ち止まった片瀬さんが 指を差した先には 一軒の見た事のある 大きな家 「(デケェ!?)」 「あのさ、私はアナタと友達にはなれるのかな...?」 不意な質問に 戸惑ってしまった だが、 さっきの彼女の言葉を思い出した 『理解者になれないかな?』 たしかそんなだった 理解者... 出来る事なら理解してもらいたい だけど オレのアノ姿は見せたくない 我ながら失礼だと思うが 理解できないだろう ナホやタツヤが オレを理解出来た理由も オレは知らない 彼女には理解出来ないと 単純にそう思った だけど 今回は友達だ 友達なら理解など いらない ただ名前で呼び合うだけ さらに発展するなら 一緒に笑ったり、泣いたり 時には困ったり 出来る仲... オレのアノ姿を 知る必要はない 心配そうな 顔をした片瀬さん こんな時は冗談を言って この場を和らげよう 「えっ!?オレ達もう友達じゃなかったのかよ!?」 「オレの早とちりだったのか...」 「何か傷つく...」 「えっ!?あ、違う!」 「あの...その...」 予想通りの反応で助かる 「冗談だよ」
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