5人が本棚に入れています
本棚に追加
/98ページ
翌朝はオレは
片瀬さんの家の前で
片瀬さんが出て来るのを待った
連絡先を聞いたなら
先に連絡をして
待ち合わせなりなんなりを
すれば良かったのだが
何だか
こっぱずかしくて
早起きをして
玄関先で待ち伏せする事にした
暖かいか寒いかと聞かれたら
寒いと答えられもなくない
季節
3月でもまだ
冬なのだろうか?
いつまでが春なのだろうか?
分からないけど
まだ寒いって事は
冬で良いのかな?
ガチャン
「あ、マコトくん!」
「おはよ」
春が到来!!
「おはよ...」
焦って言葉が
堅くなってしまった
「今日は、早いんだね?」
「ナホさんとタツヤくんは一緒じゃないの?」
「えぇっと、アイツらには先に行くってメール送ったから...」
「なんとなく、一緒に登校したいなって思ってさ!」
「そっか!じゃあ、一緒に行こう!」
にぱっ!っと笑顔が
浮かぶたびに
心が惹かれていく
そんな気がした
それから
他愛もない会話をしながら
学校へ向かい
朝の委員長の仕事を手伝い
みんなが教室に来るのを待った
最初のコメントを投稿しよう!