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一番最後に入ってきた
ナホとタツヤ
二人の視線は
オレと片瀬さんを
往復している
すると
ナホはオレの首筋を掴み
無理矢理引きずられ
タツヤはオレのイスを持って
後ろに着いてくる
ナホはいきなり立ち止まり
タツヤが追い越して
誰かの隣にイスを置いた
そして
座らされた
なんと隣にいた人は
何やら難しそうな
小説を読んだ
片瀬さんだった...
心臓バクバクで
ドキドキで死にそうだ!
ダメだ落ち着け!
落ち着くんだ!
これは悪魔による
超音波攻撃か!?
ニヤニヤする二名
悪魔の気配はない
ならば
強いて言うなら
この二名が悪魔だ!?
落ち着け落ち着け...
二人のペースに巻き込まれるな!
「な、何のつもりだお前ら?」
「ってあれ?何処行った?」
辺りをキョロキョロ見渡すと
片瀬さんが
黒板を凝視していた
見るのが怖い
「さぁ、皆様ご覧下さい!」
ナホとタツヤが
教室にいる皆に
聞こえる様に叫んでいた
その声に後押しをされたように
片瀬さんの方は向いて
固まった首は
勢い良く黒板に向いた
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