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さっき教室に入った時
何も書かれていない
チョークの粉で汚れていた
黒板が何やら賑やかに
デカデカと
何かが書かれていた
「『岸沼マコトと片瀬アヤコちゃんは××をする様な仲になりました』」
「...××?」
ナニコレ?
アレハドウイウイミ?
「アヤコー!」
「アヤ!」
「アヤコちゃん!」
「うわっ!?」
片瀬さんといつも一緒にいる
女の子達が
オレを突き飛ばし
片瀬さんを
囲んだ
何やら色々尋問されている
片瀬さんは
"××"の内容が分からなくて
困っていた
時折、
オレの方をチラチラ見てくるが
オレにも分からないので
土下座...
「ふっふ~ん♪」
「ふっふ~ん♪」
土下座するオレの後ろから
テンション高めの
悪魔野郎二名が
近づいてきた
「おめぇーら、アレは何のつもりだ!!」
「てか、伏せ字を使うな!!」
「良いじゃん良いじゃん♪」
「良いじゃん良いじゃん♪」
「良くない!!誤解されたらどうすんだ!!」
「ああ、悪い悪い...」
さっきまでのニヤケ面が
苦笑いに急変した
「お前の怒った顔、洒落にならん...」
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