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「そうそう、主人公には有り得ない顔...」
「主人公って何だよ?」
「さぁあ、何でしょう?」
「さぁあ、何でしょう?」
「この野郎...」
「もういい、先生来るから消すぞ」
「うぇ~、つまんねぇ~」
「先生にも教えようぜ~」
「タツヤ...お前の口、チョークで埋めてやろうか?」
「やめて下さい、殺気が凄いから、マジでやめて下さい!」
タツヤが教室の隅まで
眼力に魔力を乗せて
追い込んだ所で
黒板までいき
黒板消しでいそいそと
誤解が生まれそうな
文章を消した
消し終ると同時に
チャイムがなり
急いで席に戻ると
机には
小さな二つ折りの紙があった
「何だろ?」
紙を開くと
丸い可愛らしい文字で
『放課後、ナホさんとタツヤ君と一緒に教室に残ってて』
と書いてあった
差出人は書かれてなく
辺りを見渡すと
さっきの黒板に書かれていた事が原因で
クラスの8割の人が
オレを見ていた
「避けられるのは嫌だが、見られるのも、何か嫌だな...」
「睨みつければ?」
横の席のタツヤは
ニヤケ面で発案してきた
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