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「それじゃ、何処行く？」
「えっ？」
驚きアタフタと
分かり易い反応をする
片瀬さん
「遊び行くんでしょ？」
ナホは片瀬さんの右腕を掴み
「何処行く、何処行く？」
タツヤは
片瀬さんの左手首を掴み
そこで
華麗に半回転
「さぁ行こうぜ！」
オレは
片瀬さんの背中を押して
教室を出た
とりあえず
行き先が決まらず
オレには案を出す
余裕はなかった
隣を片瀬さんが歩いている
二人が傍にいれば
まだましだったのだが
あの二人は
何考えてるのか
オレらの50m後ろを歩いていた
離れ過ぎだろ！
「ったく、アイツらは...」
「.......」
黙ったまま
うつむいた片瀬さん
この微妙な空気が
とても辛い！
「えっと、何処行こうか？」
「近場なら、商店街に色々あるけど...」
「........」
発案してみたものの
何やら震えてるご様子...
「あの――」
ぐうぅぅぅぅ～
!?
「ハギュ!?」
は、はぎゅ...？
お腹を抑える片瀬さん
まさか
今の音は片瀬さんのでございますか？
「お腹...すいた？」
顔を赤くして
コックリとうなずいた
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