◎◇★※∮$@♪(仮)

20/66

5人が本棚に入れています
本棚に追加
/98ページ
オレが顔をあげると ナホとタツヤが 苦笑いで見つめてきた 「.......」 片瀬さんも 何かを言いたそうに オレを見つめていた 「大丈夫だよ、いつもの事だから」 「酷いと思う」 オレは何とも言えない しょうがない事だから... 「そうだね」 タツヤがオレの変わりに 言ってくれた 「大抵の人間は見た目で判断する」 「委員長さんも、始めてマコトを見た時、怖いって思ったでしょ?」 黙ってうなずく片瀬さん 「それが当たり前なんだよ」 当たり前な事 オレは普通の顔をしていても 頭を金髪にした 危ない人から睨みつけられてる気分になるらしい 「マコトはずっとそうやって生きてきた」 「どこかに行けば煙たがれて、側に近寄る様な人はいない」 タツヤは オレが一人で居る時の話をした 「私は小学生の時から一緒に居るけど、その時街の人達からは、『悪魔』だの『化物』だのって呼ばれてた」 実際、 悪魔で化物だし... 「今は見ての通り、孤立状態」 慣れてしまうと どうって事はない 「私達がヌマの側にいるのは、同情なんて薄い物で一緒にいる訳ではない」
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加