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「せいっ!」
「アレ?私のは赤ではなかったですよ」
「赤は本当に混ぜました?」
「マコト...」
片瀬さんにはバレなかったが
タツヤにはバレてしまった
『やれやれ』っと言いたげな顔だ
「あ、オレのが赤だったみたいだ」
「アハハハ~」
片瀬さんの赤と
オレのセーフ楊枝を
入れ替えた
バレないくらいに素早く
そして入れ替えた
赤楊枝を片瀬さんに見せた
「マコト君アウトだね」
「まぁ仕方ない、おごるよ」
「マコトは甘いなぁ♪」
「甘い甘い♪」
分かってるのに
「楽しそうだな、おい」
「まぁ、甘い甘いラブラ...フブッ!?」
余計な事を言わせまい、と
口があかない様に
唇を掴んだ
「黙っとけ、タコ」
「...ぶっふふふふふ」
ナホは口を押さえて
笑っている
タツヤの
カッパみたいになった顔が
ツボを押したらし
「ウフフフ...あっ!?すいません」
片瀬さんも
不意に笑ってしまったらしい
謝らなくてもいいのに
「思いっきり笑ってやっても良いだよ」
「でも―」
「タツヤはそれが嬉しいんだから」
タツヤは人を笑わせるの好きだし
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