◎◇★※∮$@♪(仮)

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「ありがと、マコトくん!」 嬉しそうに カエルの人形を抱きしめる 片瀬さん 良い笑顔だ! 「凄いなマコト、奇跡じゃね?」 「奇跡?そんな簡単に起きてたまるか」 「アレはオレの秘技だ」 「秘技?」 人形は落ちる事はなかったが アームを固定する とび出したネジに 人形に付いている タグの紐にひっかけたのだ 異常に難しい最終手段だが 何故か普通に取るよりは 確実に取ってしまう オレの無駄な才能 人形は引っかかって 落ちないため 店員を呼び取ってもらった オレはそれを受け取り 火事場の水運びの様に 素早く 片瀬さんの手の中に 納まったのだった 片瀬さんは 喜んでくれてるみたいだし ホントに良かった 「うふ...ふふん...」 人形に頬ずりしながら 並んで歩く片瀬さん そんなに嬉しかったのだろうか? 少し静かで少し厳しさを持った 女の子委員長という イメージは無くなり 普通に元気な女の子に なっていた 人形にはそんな力があるのか? いや、元々片瀬さんは こんな女の子だったのだろう 「さて、ゲームセンターの締めに入ろうか?」 「締め?」
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